行ってきました! EXPO2025 大阪・関西万博!

国内旅行

ようやく行ってきました。人生3回目の万博です。行きたいと思っているうちに気が付けば夏。大阪の灼熱地獄に耐えられる気がせずに、この時期(閉会2週間前)の入場券を予約したのですが…
うすうすわかってはいましたが、想像以上の大混雑でした。
簡単に感想をまとめてみました。

プチプチ情報です

まず、これから行かれるという方、フランスパビリオンは並んでください!
列がずーと長いですが、どんどん進みます。座ってる余裕がないくらいに進みます。なので、体感としてはあっという間です。実際は1時間待ちましたが、その価値はあります。

それから、どこのパビリオンの予約も取れなかった、当日予約も難しそう(あるいは難しかった)という方、帰る前にぜひ万博記念公園へ!
太陽の塔の内部は事前予約が必要なので、前日までに予約を。
そして、EXPO’70 パビリオンでは、企画展 河森正治 創作展 ~万博・合体・変形・未来~が開催中です! こちらはEXPO2025 大阪・関西万博のパビリオン いのちめぐる冒険 を担当された河森正治さんの創造にせまる展覧会で、とても見ごたえがあるものでした。
ぜひ体験したかったいのちめぐる冒険ANIMA!、けっきょく予約が箸にも棒にも… の紹介があって、疑似体験できました。嬉しかった~

ここから感想

夢洲駅のエスカレーターで地上に出た瞬間から、入場ゲートに並ぶ長い列、色とりどりの国旗が風にたなびくのを見ると気持ちが高まり、「ようやく来たぞ~」とワクワクしました。

木造だと信じられないくらいの高さの大屋根リング、様々な外装のパビリオン、トイレや休憩所もひとつとして同じ建物はなく、まさに色とりどり!

各パビリオンはそれぞれにテーマがあり、建物自体もテーマに沿って設計されているため、順番に巡っていくだけで世界旅行をしているような気分になります。特に印象に残ったのは、大型スクリーンいっぱいに映し出された映像や、夜になれば壁に投影される美しい光の演出です。思わず足を止めて見入ってしまいました。長い行列に並んでいる時間にも、周りのパビリオンを眺めて楽しむことができます。

未来に何を見るか

ただ、万博に期待していた、「未来ってこういう世界なのかもしれない」と胸が高鳴る瞬間は皆無でした。

未来社会のデザイン?

今回の万博、テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」です

実際には…
入場時の手荷物検査は空港と同じ昔ながらの方法で、混雑もあって時間がかかりました。待っている間に目を楽しませるものもありません。
ゲートの屋根下にビジョンでもあって、各パビリオンの紹介をかねたコンセプト動画を流したりすれば、当初の予定にはなかったパビリオンにも目を向けるきっかけになったかもしれません。

会場の案内もなんの変哲もない看板や紙の地図を頼りにするか、結局は警備員さんに尋ねるしかなく、万博なら、もっとテクノロジーを使った仕組みがあってもいいのでは? と感じました。つくば万博のように案内ロボットがいたり、ホログラム案内人が道順を示してくれたりしたら、きっともっとワクワクできただろうなと思います。(警備員さんはいっぱいいました。結局人に戻ったということか…)
入場券も愛知万博の進化型として、自分の所有している交通系ICカードに組み込めるとか、万博アプリにしても、来場者のデータから混雑情報を読み取るとかの「進化って便利」という部分がありませんでした。

スマホとずっとにらめっこが我々の未来か…

もちろん、それぞれの展示のいくつかは素晴らしく、各国や企業の工夫が詰まったパビリオンを巡るのは純粋に楽しい体験でした。けれど「未来を体感できる場」という期待と比べると、運営や案内の部分ではただ日常の延長のように感じてしまいました。
悲しいことに、並ばない万博を目指したせいなのか、並ぶ場所がないために並ばせてさえもらえないのです。そうなると、通りかかったときに並べるかは運です…。平日のせいもあって、遠方からの中高生修学旅行生のみならず、遠足の小学生もたくさん来場していました。時間の制限があって、特に混んでいる時間帯にしかいられない彼等が、単なる旅行イベント以上のものを万博から得られるのか。
河森さんが創作の原点とも言う最初の大阪万博のようになれるのか…
せめてひとつでもいいパビリオンに出会えますようにと願わずにいられませんでした。

改めて、未来を感じさせるのは技術の紹介そのものではなく、来場者の体験の作り方だということだと考えさせられました。

長引く円安は日本の価値が下がっていることを示すと思っていましたが、まさに未来を描けない日本を目の当たりにした体験になってしまいました。

リヤド万博行きます!

そんな暗い体験になってしまいましたが、最後の最後にサウジアラビアパビリオンに入場することができました。
サウジアラビアの首都、リヤドでは2030年に万博が開催されるため、紹介映像が流されていました。
今回の大阪万博の4倍の面積を使い、一過的なイベント開催地ではなく未来都市をデザインするという。
世界がシームレスにつながった現在、次の日本での万博開催を待つ必要もないですね。
開催期間は10/1~翌3/31と暑さの心配は少なめ。寒いのにはもともと慣れているし、着込めば何とかなるかな。
気を取り直して、次の旅行計画はじめます!